電気工事の仕事の取り方がわからない方
「電気工事で独立したのに請負の仕事の取り方がわからない」
「下請けで仕事をもらえるのはありがたいけど直接お客さんからもらいたい」
意外に感じている人も少なくはないと思います。
上位の会社だけ儲けて下位の下請けは言い値で仕事をこなす、悔しいけど断れないっていうこともあるかと。
何とかこの状態から抜け出したい、そう考えたことはありませんか?
僕はありました。
しかし日常に変化を与えることが恐かった。
断れば次がないって感じで追い込まれていた時もあります。
日常に変化を与えるには勇気が必要でした。
あるとき勇気をふり絞り様々な行動に移し実験してみました。
その結果、日常に変化が出始めると心の余裕が出て新しい事への行動につながりました。
少しでも今の話に共感が持てる方は最後までお付き合い願います。
僕の経験談を交えて話しますので参考にしてみて下さい。
そんなことを言っている僕はネクタイをしていたサラリーマン時代を8年間経てこの業界に飛び込みました。
今では電工歴16年、一人で会社を立ち上げてのんびり電気工事をしています。
この記事の信頼性の担保になるかと思います。
電気工事の仕事を取るときの準備と心構え
独立する前から顧客先を確保していることがベストですよね。
しかしほとんどの方は個人的な理由から独立って形をとっているのが現状かと思います。
主に日雇いからスタートする方がほとんどでは無いのでしょうか。
では、独立っていったいどんな形が独立なのって考えたことはありませんか?
僕は会社をやめて一人でどんな形(県知事の登録をしていない状態)でも電気工事をしていれば独立だと思っていました。
結論、それは違います。
僕が思う電気工事で独立して仕事を取るまでの準備や心構えをお話します。
まずは「登録」から
電気工事を中心に仕事をしていくなら県知事への「登録」が必要になります。
複数県に事業所を置くなら産業保安監督部長(支部長)への登録が必要になりますが、とりあえず個人的に活動していく方が一般的だと思います。
まずは一つの都道府県の区域内に事業所を置く感じで、その都道府県の知事への登録で十分です。
この登録は済めば堂々と胸を張って電気工事の仕事で食べていけます。
この登録は法律で定められていますので僕的にはしておいた方がいいと思います。
よく言われたりするのが
って方もいます。
これは間違いです。
電気工事の依頼を受けて自分で電気工事を仕事として継続的にすれば「登録」は必要となります。
僕は会社をやめたころは本当に何も知らずに電気工事をしていました。
恥ずかしい限りです。
30代前半は地元ではなく県外での仕事が多く、様々な地域で活動してきました。
それから人との出会いの中で学んでいき自分で調べて登録電気事業者の登録をして堂々と仕事をしてきました。
正直そのころ周りには「登録」して仕事をしている人はあまりいなかったと思います。
やはり胸を張って仕事をするには形をつくらなければならないってこと。
その形をつくりアピールしないと仕事は取れないと実感しました。
現場応援でアピール
独立してからいきなり請負の仕事が取ることが出来れば最高ですね。
しかしそうでないパターンが非常に多いと思います。
まずは仲間やSNSなどで現場の応援に行くことで自分をアピールしていきましょう。
そこで実績の積み上げ開始です。
少し時間は掛るかもしれませんが、大事なことだと思います。
それと経費を使わずにまずはお金を貯めていきましょう。
実績、信頼、お金、この3つを貯めてそれから請負の仕事に手を付けることをおススメします。
僕は過去に先急いで失敗していますので、まずはじっくり計画を練って行動していくことがいいですね。
実績と信頼を積み上げておくと、仕事を取って見積もりをつくり、提案するときに役に立ちます。
上位の会社は当然自分の会社の儲けを出すための見積もりを出してきます。
下位の会社も自分の儲けを出したいので見積もります。
そのとき金額が合えばいいのですがそんなに上手くはいきません。
しかし相手にとって自分が必要だと思わせる事ができる実績や信頼があれば少しはお金の話もスムーズに行くかもしれません。
資本金は別枠で用意しておく
仕事をするうえで資本金は生活費とは別に用意することをおススメします。
個人事業とはいえ生活費や様々なことで必要なお金を一緒にしてしまうとイザって時に足りなくなってしっまう事があるかもしれません。
特に実績のない個人事業主の場合は銀行の借り入れもむずかしくなりますので、スタートし始めは仕事用でお金を貯めておきましょう。
請負になると手間請けであれば問題はありませんが、B材など細かい材料は持つことになるとそれなりの資金が必要になりますので注意しましょう。
僕はココで失敗をした過去があります。
仕事を取るのに必死で2か月後の計算が出来ずに資金繰りに困ったことがあります。
材料計算は大体合っていましたが県外での仕事でしたので交通費や宿泊費等の計算が予定よりオーバーしてしまったことがあります。
本当に悲惨な思いをしました。
なので個人事業で始めたばかりのときはお金の管理をしっかりと身につけましょう。
請け負うには必ず見積もりをしよう
仕事を取り確実に儲けを出すには見積もりが必要です。
慣れた相手や自信があるところに関してはどんぶり勘定でかまいませんが、ぱっと見てよくわからない現場は見積もりすることをおススメします。
たまに
「この現場はこれくらいでやってね。」
と言われることもあるかと思いますが自分が納得するのもであれば何も言いません。
少しでも自分の対価として合っていない金額であれば見積もりしてみましょう。
僕は下請けでやることが多かったので立場的に何も言えないことが多かったです。
ナゼなら、次の現場が取れなかったとの心配をすると上位の会社の提示された金額で請けてしまう自分がいました。
このマインドを変えていくのに時間がかかりました。
今はそこから抜け出すことが出来ましたので、ほとんどストレスなく自由に仕事をしています。
しかも順調に利益を上げることが出来ました。
ちょっとわがままになった感がありますが。(笑)
現場が終わったら答え合わせ
無事に請け負った現場を終える事ができたなら、答え合わせをすることが大事です。
その答え合わせで次の現場の取り組み方や改善点が見つかるからです。
例えば上手くいって少し利益が出たとします。
しかし今回よりもっと利益を出すにはどうすればいいのか考えます。
応援を入れるタイミングはどうだったのか、人工を減らすにはどんなことが必要なのか。
僕は県外の仕事が多かったので仲間を呼ぶ事は非常に難しい状況が続きました。
なのでほとんどの電気工事を一人でやっていく方法を見つけては実行してきました。
短い幹線の通線だったらウインチやホイストを使ってみる。
しかもホイストはリモコン式に改造するとか。
技術的には様々な事を覚えて技術の向上にはなりました。
しかし冷静に考えると反省点も多かったと思います。
VVFケーブルやIVの通線はどんな道具を使用しても効率は悪い。
通線のときだけは応援を頼もうか。
通線だけなら電気屋でなくても大丈夫だろう。
っていう感じで現場の答え合わせをしていくと現場仕事をしている時とは違った視点から見つめなおすことが出来ますのでおススメします。
直接お客さんから受注する方法
独立して下請けで仕事を取ることもいいかもしれませんが、やはり直接お客さんから仕事をもらい電気工事をすることも一つのやりがいを感じます。
しかしそれは営業したり、コミュニケーションをとったりで難しことだと思います。
僕が実際に活用している方法を紹介していきますので参考にしてみてください。
手っ取り早いのは無料サイトの活用
とりあえず小さな仕事を消費者からもらうのであればインターネットの活用方法が一番手っ取り早いかと思います。
個人で広告費を使い事業アピールしていくにはリスクがあります。
今の時代はインターネット上での様々なサービスが存在します。
例えば業者同士のマッチングサイトや工事紹介のサイトなどです。
しかも登録は無料なので情報を探るだけに利用することも出来ます。
実際に僕は3つのアプリに登録しています。
その3つのとは「アシスト」「ツクリンク」「助太刀」の3つです。
その中でも実際に活用して利益を出していたのが「アシスト」です。
他の2つに関しては情報収集に使っています。
アシストは登録無料ですが案件を受注すると手数料が発生します。
そこをしっかり考えて活用すると、現場が空いてしまうなどイザって時のつなぎにも使えると思います。
何しろ無料登録していくだけでも良いかと思います。
別に案件を受注しなければいいので。(笑)
ホームページをつくる
ホームページをつくって集客しましょう!って聞くとことありませんか?
結論、個人が電気工事のホームページを作成して集客することは難しいと思います。
理由はネット検索するときに上位表示されないからです。
つくるなら低料金でつくりましょう。
みなさんは何か調べものをするとき、ググったりヤフーで検索したりしますよね。
例えば
ってときどうやって調べますか?
今はほとんどがネット検索して調べると思います。
「電気工事 依頼」
とか
「電気工事 コンセント 増やす」
ってな感じで調べると思います。
そこに上位表示をさせるには「SEO」っていわれる技術が必要になります。
SEOを勉強して頑張れば検索エンジンの上位表示も可能かもしれませんが、正直簡単なことではありません。
電気工事をやりながらSEOを学びWEBマーケティングを取り入れての集客は自分でやるのは本当に大変です。
実際に僕もSEOを意識して自分のホームページ内にあるブログで頑張っていますが、1年くらいたってようやく3つ4つくらいの記事が3位から7位くらいに上がってきた感じです。
それにこの記事で集客するにはさらにマーケティングの知識が必要になるので本当に頑張らないときびしいと思います。
なので初めのホームページはWEB上での名刺代わりや看板って感じでつくっておくといいかもしれません。
例えば自分の名刺にホームページのアドレスを載せておきます。
自分の仕事への思いや考え方などをホームページを見てもらえばわかる状態にしておくと、名刺交換してサイトをみてもらったときに会社のアピールにつながります。
とりあえず独立したばかりでホームページをつくるなら低料金つくることをおススメします。
僕も自分の会社のホームページを2つWEB制作会社に依頼してつくりました。
総額350万円くらいですね。
これは本当に間違っている例なのでマネをしないでください。
営業マンの上手いトークにやられました。
いくらお金を掛けたからといって集客できるもではありません。
高い金額のホームページでも自分で改善していかなければ集客には繋がらないので僕のおススメは自分で作るか、安く制作してもらえるクリエーターを探します。
おそらく電気工事をしながら自分でホームページをつくるのは大変だと思います。
僕は実際に会社のロゴの制作は「ココナラ」でクリエーターを見つけました。
ココナラのようにクリエーターを集めてマッチングさせるサイトは増えてきました。
ココナラは簡単に探しやすく、金額も安くクオリティの高いクリエーターがそろっているので助かります。
YOUTUBEでも文字起こしなど外注しています。
ホームページも金額は様々ですが安く作ってくれる方も多いので絶対におススメです。
「ココナラ」
安い金額で依頼すれば時間の効率化も計れますし、こんなサービスもあるのかって知ることが出来ます。
ホームページはWEB上での看板ですので安いものが1つあってもいいかと思います。
SNSを活用
今は集客で活用されているのはホームページばかりではありません。
SNSを利用して集客することが多くなってきました。
やはりスマホを利用する層が幅広くなり目につくようになったからだと思います。
電気工事に関してもそうですね。
僕も様々なSNSを利用して宣伝しています。
ホームページよりこっちの方が影響力がありそうな気がします。
特に動画系SNSと言ったらYOUTUBEですね。
僕の場合YOUTUBEをみて依頼されたお客さんもいます。
YOUTUBEなどの影響は大きいと感じました。
ツイッターやインスタなども活用して宣伝も出来ます。
特にどんな感じで電気工事をやっているか伝えやすいのがインスタだと思います。
写真もですが僕の場合はなるべく60秒以内の動画を撮影しています。
簡単にサクッと見れることができて、飽きる前に終了しますので伝えやすいのかなって感じます。
使い方は様々ですが上手くSNSとホームページをリンクさせて活用すればいい感じのものがつくれて宣伝になります。
とりあえずWEB上に看板をつくっておけばあとで発展させることはできますので、個人事業にしても1つはつくっておくことをおススメします。
まとめ
電気工事で仕事を取りに生きのであれば、個人事業主にしても法人にしてもアピールする形を初めにつくっておくことをおススメします。
初めに形をつくっておけば現場に集中できますし、何しろ楽です。
冒頭にもお話した工事店として登録を済ませたり、請求書や見積書の使うソフトや経費の帳簿などデジタル化してまとめるとか。
毎月同じことをする作業などはテンプレート化して効率よく仕事をこなしていきましょう。
面倒くさがらずにこのことを意識すれは後で必ず成果が出ます。
行動しましょう。