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アース測定

2022.3.14

おはようございます。

今日は『アース測定』についてお話します。

前回からアース関連の話をしていますが、僕の後輩が立て続けにアース関連の問題に直面しているので共有します。

新築工事の電気工事完了時に行う項目に電力会社の検査があります。

一般電気工作物や自家用電気工作物は電力会社の検査が完了して初めて電気設備が使えるようになります。

その検査の中の一つが接地抵抗測定です。

今回は一般住宅を例に上げてみます。

一般住宅には基本Ⅾ種接地が必要になります。

漏電ブレーカーが設置されていれば500Ω以下、設置されていなければ100Ω以下と定められています。

電気工事が終了してお客様に引き渡す前に、この数値を基準にして自社検査します。

僕の後輩がこの検査を怠ったため、電力会社から連絡があり、再度接地工事に行くことになりました。

接地棒を2本ほど追加して難を逃れたようですが忘れると痛い目にあいます。

接地抵抗の数値は場所によりきり

接地抵抗測定はその地域で全く違った値が出ます。

先ほどの例のように漏電ブレーカーが設置されている状態でⅮ種を出すのは簡単です。

ですが、100Ω以下やA種になると話は別です。

特にA種は10Ω以下になるので場所によっては全く出ません。

なので状況で躯体アースを取り入れたり、低減材を使用したりして様々な工夫をして数値を出します。

それでも出ないときには専門業者を読んで「ボーリング」をして接地工事をします。

なので一番大変なのは「見積もり」です。

こんな感じで数値を求めるためにこのような大掛かりな工事になると工事費が物凄くふくらみます。

僕の現場で最高に大変だった接地工事は「ボーリング」を使用した工事です。

もちろん、接地工事の見積もりは本工事と切り離してもらいました。

この時は4か所にA種を出さなければならないということで、1本なんと300万円!。

4本で1200万円の工事になりました。

この工事を請けていたらと思うとゾッとします。

この例は本当に特殊で僕も初めての経験でした。

電気工事は目に見えない分、数値に頼るしかありません。

なのでいかに基準値を出すための方法を知っておくかで現場の進み具合は違ってきます。

少しでも小さな経験を積んで行くことがプロへの近道だと思います。

それでは今日も一日、ご安全に!

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